top of page

電気工事とは

これからの電気工事業界

電気工事業は、現在も進化をし続けている業界です。最先端の電気エネルギー技術に直接触れることのできる、魅力的な業種といえるかもしれません。環境問題、情報技術、などにも深く関わる多様性を持つ業界なのです

①地球温暖化対策と電気工事業
 地球温暖化の原因といわれるCO2を減らすためにも、電気工事業は大きな役割を持っています。今まで使っていたCO2を出す電気設備を、よりエネルギー消費の少ない電気設備に交換することによって、削減を進めることができます。LED照明器具やエコキュートなどは、今までの設備よりも大幅にエネルギー削減でき、また発電で発生するCO2を抑えることができるので、工事を行うことによって、地球温暖化対策の一翼を担うのです。
 ほかにも、住宅のエネルギーの使用をコントロールするHEMS(ホーム エネルギー マネージメント システム)、CO2を発生しないで発電する太陽光発電など、CO2削減を推進する設備の施工に関わることができます。

②情報ネットワークと電気工事業

 スマートフォンやタブレット、ゲーム機で行うWi-Fi通信など、インターネットを使った生活が当たり前になってきた現代、そのインフラを構築するのにも電気工事業が役割を果たしています。
 家庭内のLAN配線やオフィスでのOAフロアの配線など、電気工事で行うことも多くあり、習得しておきたい技術となっています。

③再生可能エネルギーと電気工事業

 石油や石炭、天然ガスなどのエネルギーは埋蔵量にも限界があり、またほとんどの資源を海外に依存しています。
 これに対し、水力や風力、太陽光、地熱などのエネルギーを「再生可能エネルギー」といいます。自然の中で枯渇することなく利用できるエネルギーです。また、多くの化石燃料のようにCO2を出すことがないため、環境にも優しいエネルギーと考えられています。

これらエネルギーの多くは、変換しやすい電気で用いられています。

 

 

 

 

 


 太陽光発電はその代表的なものです。一般住宅用の太陽光発電から大規模なメガソーラー発電まで、電気工事が行われています。
 さらに風力発電や小水力発電など、自然にあるエネルギーを有効に使った発電装置の電気工事が実施されています。

④スマートコミュニティと電気工事業

 電気を賢く利用するためには、一つの家庭や一つの会社だけで行うだけでなく、地域全体で行うことが重要です。将来的には、皆で協力してエネルギーを賢く利用する「スマートコミュニティ」という考え方が推進されています。
 日本では横浜市、豊田市、けいはんな地区、北九州市の四つの地域で、電力会社、企業、家庭が参加して、地域全体で電気エネルギーの有効活用に取り組む実証実験が行われています。このような取組みの中で、各家庭、各企業の電気使用量を集計し、集めたデータや気温から今日の使用量を予測したり、あるいは天気の状況から再生可能エネルギーの発電量を予測したりして、電気の使用量と発電量を比較、ピーク時には電力を抑制することで電力が足りなくなる事態を避けます。これら機能を有効にするためにはスマートメーターなど各家庭や企業の電気の使用量をリアルタイムに知る装置が必要になり、これらを設置するのも電気工事の役割になります。
 スマートメーターの各家庭の設置は現在、電力会社によって進められつつあります。

⑤電力システム改革と電気工事業

 電力を、安定させながらも、より効率的に使うための「電力システム改革」が行われようとしています。この改革により、電気を今までの電力会社以外から買ってもよいようにルール変更されます。これを「電力の完全自由化」といいます。
 しかし一方で、電気を安定的に届けなければなりません。このことに大きな役割を担う業種として、電気工事業が挙げられます。お客様の電気設備の工事はもとより、送配電の工事もますます重要になると考えられるからです。
 電力システム改革では、送配電部門は電気を安定的に届けるために、自由化されず規制を受けることになります。電気の安定供給を守るため、送配電工事はしっかり行われると考えられます。

​⑥街の電気のドクターとしての電気工事業

 このように電気を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。そのような中、お客様の身近にいる電気の専門家が電気工事士です。
 コンセントを増やしたい、照明を交換したい、電気をどのように使ったらよいか、より効率の良い電気設備は何か、災害時にも電気が使えるようにできないかなど、さまざまな相談に乗ることができます。電気の困りごとに応えられる、街の電気のドクターとしての役割が期待されているのです。

OAフロア.jpg
再生エネルギー.jpg
太陽光.jpg
電気ドクター.jpg
bottom of page